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330年以上続く“市川團十郎”と“成田山”の深い関係 市川海老蔵、襲名控え成田山新勝寺へお練り

2022年10月24日 21:15
330年以上続く“市川團十郎”と“成田山”の深い関係 市川海老蔵、襲名控え成田山新勝寺へお練り
十三代目市川團十郎白猿を襲名する市川海老蔵さん
歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(44)が22日、十三代目市川團十郎白猿を襲名するにあたって、千葉・成田市にある『成田山新勝寺』へ参拝。表参道から総門までを家族で人力車に乗ってお練りしました。

到着式にて「海老蔵となった18年前もお練りをさせていただきました。その時の記憶が今走馬灯のようによみがえり、少し胸が熱くなり、また、麻央と結婚した折りも、結婚報告でこちらのほうにお邪魔させていただきました」と振り返った海老蔵さん。

このお練りと参拝は、市川團十郎家の俳優たちにとって、名跡の襲名時などの恒例の行事となっています。

■なぜ市川家は『成田山新勝寺』を参拝するのか

330年以上前、豪快な英雄が悪を倒す『荒事』を生み出し、人気を博したと言われる初代・市川團十郎。しかし、跡継ぎに恵まれず、成田山の本堂で子授けを祈願。すると長男を授かることができたと言われています。

また、長男誕生の感謝を表し、初代・團十郎が親子共演した舞台『兵根元曽我』は、不動明王をテーマにした初めての歌舞伎でした。この舞台が大当たりしたことで、成田山に大神鏡を奉納。この共演を機に市川家は屋号に『成田屋』を使うようになったといわれています。

また、東京から成田市へ向かうときに使用する京成電鉄。これは、お不動様参りの電車として計画されました。そして、名跡の襲名時には『團十郎号』や『海老蔵号』など“特別列車”を運行。今回のお練りでも『團十郎号』が走り、それに乗って訪れた市川家を一目見ようと、その後のお練りには約1万人が訪れたということです。

330年以上前から続く大名跡『市川團十郎』と、『成田山新勝寺』の深い縁に、海老蔵さんは「今日までなんとか十三代続いて参ることができました。皆様方お一人お一人の思いの強さ、温かさ、愛情の表れだと改めて強く感じている次第でございます」と感謝を語りました。

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