『ルックバック』押山清高監督「1週間で1000枚くらい絵を描いていた」 完成までの苦労語る
興行収入20億円を超える大ヒットを記録した劇場アニメ『ルックバック』を手がけた押山清高監督が、幅広いジャンルのアーティストやクリエーターを集めたイベントに登場。作品完成までの苦労を振り返りました。
押山監督が登場したのは『Welcome to Pen 2025 CREATORS FES.』。今回、ものづくりに関わる苦労や喜びを表現することで、多くのクリエーターに影響を与えたとして『Pen CREATOR AWARDS 2024』を受賞しました。
押山監督は「僕はアニメーターとして絵を描きつづけて、映画やテレビシリーズに関わることもあったりっていうなかで、こういうふうにヒットに恵まれたっていうのは、単純に作品の出来がいいだけじゃなくて、運の要素も多分にあるんじゃないかと思っていて。本当にラッキーだったなと思っています」と挨拶。
さらに、『ルックバック』が完成するまでの苦労についてトーク。通常1時間の作品で、20~30人のアニメーターやスタッフが必要なところ、今回は「8人くらいで絵を描いていた」と明かしました。
しかし、人数が少ないために「僕自身、監督をやっていたんですけど、かなりの部分を自分でアニメーターとして仕事をしてしまって。僕が仕事を抱えこみすぎて、最後の1週間だけ体が壊れてもいいやっていうくらいの感じで仕事をしていましたね。だから1週間で1000枚くらい絵を描いていた」と、過酷な制作の様子を振り返りました。