■「しびれるんですよね」ビートたけしの粋な計らいに感激

劇団ひとりさんが、浅草が好きになったのはビートたけしさんの影響もあるそうで、「僕が15歳ぐらいの時に近所の古本屋さんで、15歳だし本一冊くらい読まなきゃなって。難しそうな本がある中で、“ビートたけし”って書いてあったんで、『あっ、たけしが書いた本だったら読めるんじゃないの？』と思って手に取ったんですよね。それですごいのめり込んじゃって、浅草のお笑いの世界に魅了されて師弟関係だとか。浅草の芸人というものに憧れ始めて、僕はたけしさんの後を追いたくなったので、太田プロに入るんですね。たけしさんは元々太田プロにいたんで」と明かしました。

また、尊敬するたけしさんの粋な計らいに感激した出来事があったそうで、「太田プロのメンバーたちともう何年も前ですけど、浅草の周辺で飲んだあと、（ビートたけしさんの）聖地である“くじら屋”に飲みに行こうよとなって。カウンターで、“たけしさん若い頃どの辺に座って飲んでたんですか”って聞いたら、“そこで座って飲んでたよ”って、みんなそこで座って酒飲んで写真撮ったりして。それで1時間くらい飲んで“今日ごちそうさまでした”と、みんなでお金出し合って、じゃあこれって言ったら、『いらないいらないって。お代はもう“たけちゃん”にもらってるから』って言って･･･。たけしさんが“若いやつが飲みに来たら必ずこれでおごってやってくれ”って金を置いてるんですよ。見ず知らずの僕らのために。そういうのがしびれるんですよね」としみじみと振り返りました。