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『大ピンチずかん』2023年上半期“最も売れた児童書”に 『パンどろぼう』シリーズも根強い人気

2023年6月1日 22:05
『大ピンチずかん』2023年上半期“最も売れた児童書”に 『パンどろぼう』シリーズも根強い人気
『大ピンチずかん』 (C)鈴木のりたけ/小学館
大手出版流通会社のトーハンが1日、2023年上半期の本に関するランキングを発表。児童書部門の1位に絵本『大ピンチずかん』が輝きました。

『トーハン調べ 2023年 上半期ベストセラー』(集計期間:2022年11月22日~2023年5月20日)では、総合から文芸書、ビジネス書、写真集、ゲーム攻略本など部門別まで様々なランキングが発表されました。

児童書部門の1位は、『大ピンチずかん』(鈴木のりたけ/作)。「ガムを飲んじゃった」「シャンプーが目に入った」など日常生活の中で起きる数々の大ピンチが、“レベル”と5段階の“なりやすさ”で紹介されているユーモアあふれる絵本です。思わず「あるある」と共感してしまう大ピンチが次から次へと掲載され、親子で楽しめると話題に。累計発行部数30万部(出版社発表)を超える人気となっています。

■根強い人気 “悪者が主役”の『パンどろぼう』もランクイン

児童書部門の2位は『すずめの戸締まり』(新海誠/作 ちーこ/挿絵)。そして3位には、『パンどろぼう』シリーズ4作がランクインしました。

『パンどろぼう』(柴田ケイコ/作)は、食パンに目と鼻がついたユニークなキャラクター・パンどろぼうが主人公。1作目は、パンを心から愛し、おいしいパンを目当てに盗みを繰り返す“パンどろぼう”が『せかいいちおいしい もりのパンや』を見つけ、お目当てのパンを盗むためこっそりお店に入り騒動を巻き起こす…という物語です。

2020年4月に1作目が発表されると、2作目『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』(2021年1月)、3作目『パンどろぼうとなぞのフランスパン』(2021年11月)では、パンどろぼうを邪魔するロールパンとフランスパンのキャラクターが登場。2022年9月に発表された4作目では、これまで“パン”のキャラクターが中心だったのが、“おにぎりぼうや”を主人公にした異例の展開に。1作目の発表から3年たった今も根強い人気となっています。

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