DeNA・三浦大輔監督「毎月いじってました」 初めての愛車『トヨタ スープラ』の思い出
“ハマの番長”として知られる三浦さんは、1991年に横浜大洋ホエールズ(当時)にドラフト6位指名で入団。1997年に初の2桁勝利を達成、最高勝率のタイトルを獲得すると、翌1998年には背番号18を背負い12勝をあげ、リーグ優勝・日本一に貢献しました。2008年にFA宣言するも横浜に残留。その後、投手コーチを兼任しながら42歳まで現役を続け、横浜一筋で2016年に引退しました。2021年からは1軍で監督を務めていて、現在4年目のシーズンを迎えます。
■現在の愛車『メルセデス AMG G 63 マグノヒーローエディション』
三浦さんが運転して登場したのは現在の愛車『メルセデス AMG G 63 マグノヒーローエディション』。オフローダーとしてのGクラスに、AMGのモータースポーツで培ったテクノロジーを搭載したトップパフォーマンスモデルとして2022年に登場し、AMG強化ブレーキや専用サスペンションなどが装備されています。
全国合計で300台限定という特別仕様のモデルで、三浦さんは「その前も何回か抽選に応募したんですけど外れていて。それで今回このマットホワイトが当たったんです」と念願の出会いだったことを明かしました。
車のお気に入りポイントについて、「角度が気に入っているんですよね。あと(差し色の)赤」と挙げ、「見比べるとAMGに行ってしまうんですよね」と笑顔を見せました。
■“人と違うことをしたい”トレードマーク・リーゼントの誕生秘話
免許を取得したのはプロになってからという三浦さん。理由について「(免許を取れる時期が)ちょうどドラフトと重なっていたので、仮免許の前まででプロに入ってしまい、教習所を転校しました。それでプロ1年目の後半くらいですね、免許を取ったのは」と振り返りました。
三浦さんといえば、トレードマークは“リーゼント”。始めたきっかけについては「子どもの頃から野球をやっていたので、ずっと坊主頭だったんですよ。伸ばしたくて伸ばしたくて、中学校のときに『ビー・バップ・ハイスクール』がはやって、リーゼントがかっこよくて、矢沢永吉さんも大好きなんで。髪の毛が伸びてきたらリーゼントにしたいと」と、少年時代からの憧れだったと明かしました。
続けて「当時プロに入ったときもリーゼントの方がいなかったので、“人と違うことをしたい”というのはありましたね。1年目の秋くらいに(リーゼントが)できるようになって。まだ若かったので寝坊や遅刻をしたときに、コーチから『罰金払うか、髪の毛切るか』と言われて迷わず罰金を払ってました。髪の毛だけは切りたくなかったですね」と強いこだわりを見せました。
■入団2年目に「コソッと買って」、初めての愛車『トヨタ スープラ』
三浦さんが初めて自分の車を持ったのは入団2年目の19歳のとき。当時は20歳まで車の所有は禁止されていたそうですが「誕生日が12月なので2年目のオフまで待てなかった。2年目の途中からコソッと買って乗ってました」と告白し「寮の近くに駐車場を借りて、横浜スタジアムに乗っていってました。だんだん慣れてきたら寮の端の方に止めたりとか」と、ちゃめっ気たっぷりに話しました。
そんな三浦さんの初愛車が『トヨタ スープラ』。1993年に発売された国内向け2代目で「THE SPORTS OF TOYOTA」をキャッチコピーに、新設計された4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションや超扁平(へんぺい)タイヤ、大容量のブレーキなどによって安定したスポーツ走行を可能にした本格的スポーツカーです。
選んだ理由について三浦さんは「(当時は)ちょうど出たところで、かっこいいなと。フォルム自体も全部かっこよかったので」とコメント。当時の新車価格は423万円で「年俸と一緒くらいでした」と明かし「毎月いじってました。給料が入ってちょこちょこいじりながらやってましたね」と、カスタムにいそしんでいた日々を回想しました。
実際に乗車する際には「運転できるかな。マニュアルは何十年ぶりかですから」と不安そうな表情を見せましたが、いざ運転を始めると「懐かしいな。楽しいですね」と笑顔でギアチェンジを楽しんでいました。納車当時を振り返って「車店まで電車で近くまで行って、迎えに来ていただいて。それで(車に)乗って帰ったんですが、当時はナビもなかったから寮までどうやって帰るのかなとなって。電車で来たから分からなかったんですよね」とエピソードを明かしました。
■「ギアチェンジしたら激痛で」愛車とまさかの別れ
『トヨタ スープラ』には約5年乗っていたという三浦さん。その間に、チーム日本一や背番号18への変更、さらに結婚や長女誕生と、人生の節目節目をこの車と共に迎えました。
続いて三浦さんが26歳のとき、2台目の愛車として選んだのはアメリカン・スポーツカー『シボレー コルベット』。1997年にフルモデルチェンジをした5代目、通称“C5”です。リトラクタブル・ヘッドライトや丸形4灯のテールランプなど前モデルからイメージを受け継ぎつつ、空気抵抗を減らすため流線的なボディーラインに一新されました。
当時は、「プロに入って車買いたい、年俸が超えたらアメ車乗りたい、ここ超えたらベンツ乗りたいと。欲のカタマリだったので」と、新たな車を迎えることが野球を頑張るモチベーションになっていたそう。その愛車とどうして別れることになったのか三浦さんに聞くと「東京ドームで先発していてヒジを痛めた。試合が終わって帰るときに、さあ走らそうと思ってギアチェンジしたら激痛で。野球に支障が出るからやめようと思って。乗っていて楽しかったですけどね」と泣く泣く手放したことを明かしました。
2001年からはAMGを愛車にすることが増え、『メルセデス・ベンツ ML55 AMG』、『メルセデス・ベンツ SL55 AMG』、『メルセデス・ベンツ S65 AMG ロング』、『メルセデス・ベンツ SLS AMG』などに乗車。その魅力について「ベンツは乗りたかった。憧れでしたから。内装もかっこいいですからね」と語りました。
■「もう一目ぼれ」監督就任で購入『ランボルギーニ ウルス』
三浦さんは『ランボルギーニがSUVを出した。もう一目ぼれです。監督になったときに購入しました」と出会いを明かしました。機能などにもオプションを付けていて、走行モードには“砂漠用”のものも。三浦さんは「付けなくていいのに『砂漠』モードも付けた。もしかしたら砂漠走るかもしれないので(笑)」と、いたずらっぽく話しました。
監督として4年目のシーズンを迎える三浦さん。今シーズンの意気込みについて「優勝するしかないですね」と力強く宣言しました。最後に“三浦さんにとって車とは”という質問を投げかけると「特別な空間ですね」と回答。続けて「切り替えの空間でもあったんですよね。打たれて悔しい思いもありましたし、帰りの車の中でときには大声を出したりはき出して、切り替えて家に帰るんです」と、愛車の中で過ごしたこれまでの思い出をかみしめました。
(3月30日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)