円安で買収される? 調査で経営者懸念
企業経営者や取締役らに対して行った「円安の影響調査」で、7割以上の経営者が、円安が日本経済に与える影響について「マイナス」だと答えました。海外勢による日本企業の買収で、技術や人材が流出することが懸念されています。
経済同友会が全国の経営者や取締役などおよそ200人に対して行った調査の結果、円安が日本経済に与える影響について「マイナス」だと答えた割合は、73.7%を占めました。
また、全体の31.4%が、「円安の影響で利益が減少する」と答えています。
円安への対応を実施している企業のうち58%が、対応策として「価格への上乗せ」と答えているほか、海外の生産拠点を国内に移すと答えた経営者は、製造業では長期的計画も含めると22%を超えました。
さらに、円安で、日本企業が買収されやすい状況にあることから、技術や人材が流出し、国力が低下することを懸念する声もあがっています。