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JR東日本や東京メトロで一斉“値上げ” 混雑緩和へ“お得な定期券”も登場 “ピーク時”を避ければ安く乗れるが…

2023年3月18日 1:43
JR東日本や東京メトロで一斉“値上げ” 混雑緩和へ“お得な定期券”も登場 “ピーク時”を避ければ安く乗れるが…

JR東日本や東京メトロなど、首都圏を走る8つの鉄道会社で18日から運賃が値上げされます。こうした中、JR東日本が18日から「オフピーク定期券」というものを販売します。駅のピーク時を避けて乗れば運賃が安くなるといいますが、ピーク時に乗ると…。

    ◇

さまざまな値上げで、家計の負担が増える中、18日から鉄道運賃の値上げが始まります。

春から上京した人(20代)
「そうなんだ…結構きついですね」

大学生(19)
「毎日、電車を使うので、積み重なったら結構、大変かな」

値上げするのは、JR東日本や東京メトロ、小田急電鉄など首都圏を走る8つの鉄道会社です。切符・ICカードにかかわらず、運賃に10円上乗せします。

【値上げする鉄道会社】
◇JR東日本(首都圏16線区)
◇東京メトロ
◇西武鉄道
◇小田急電鉄
◇横浜高速鉄道
◇東武鉄道
◇相模鉄道
◇JR東海(東海道新幹線の首都圏の一部区間)

取材した学生は、異なる路線を乗り継ぐため、往復で40円値上がりになるといいます。

東武東上線・中央線ユーザーの大学生(19)
「乗り換え多いから、結構デカい」

大学生(19)
「“ちりつも”になると、割と大きい金額になっちゃう」

会社員(20代)
「だいたい(年間)2000~3000円くらい上がるのかな。やむを得ない部分もあるのかな…」

値上げに踏み切る理由が、急ピッチで鉄道各社が進めている、駅のバリアフリー化です。例えば、ホームドアの設置にかかる費用は、国土交通省によると1駅あたり数億から十数億円。多額の費用が課題となっていて、国の制度を利用して鉄道運賃に上乗せすることになったのです。

東京メトロ東西線ユーザーの会社員(20代)
「使っている最寄り駅はまだホームドアついていなくて、結構危なくて、そういう意味では、10円の値上げは全然いいと思う」

“通学”定期券の運賃は変わりませんが、中には――

値上げと思い込み“通学”定期を買いに来た人
「高くなる前に(買いに)行こうと思ったんですけど、(通学定期は)そもそも値段が上がっていなかった。見落としていましたね」

   ◇

こうした中、JR東日本が18日から販売を開始するのが「オフピーク定期券」です。平日朝のピーク時間を避けて乗車する通勤客は、定期代が約10%安くなります。例えば、横須賀駅から品川駅間の定期の場合、6か月分の定期代は17日まで11万6990円でした。しかし、「オフピーク定期券」を利用し、横須賀駅がピーク時の午前6時10分から午前7時40分を避けて乗れば、定期代が10万6710円と約1万円安くなります。しかし、ピーク時に乗ると、定期代とは別に普通運賃がかかるということです。“ピーク”の時間帯は駅によって異なります。

一方、通常の定期券については、18日から約1.4%値上げします。通学定期券は運賃据え置きです。

都内の駅では早速――

JRを利用し通勤しているパート(50代)
「『オフピーク定期券』のことで確認したいことがあって(来た)、あした来られたら替えようと」

JR東日本は、この導入でピーク時の混雑が約5%緩和すると見込んでいるということです。

(『news zero』より)