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“絶滅危惧”バーガーショップがV字回復“平成初期”ブームで注目 復刻デザインのお菓子も…

2022年7月6日 19:57
“絶滅危惧”バーガーショップがV字回復“平成初期”ブームで注目 復刻デザインのお菓子も…

昭和や平成世代にはなじみ深い商品が新たな戦略で今、再び注目されています。“絶滅危惧種”といわれたハンバーガーショップ「ドムドムバーガー」のシンボルマークがグッズとして大人気となり、業績もV字回復しているんです。

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卵にゴーヤーを乗せて混ぜ合わせ、出来上がったのはハンバーガーです。手のひらサイズの大きなアジフライも、なんとそのままバーガーに…。ユニークなメニューを展開しているのは、日本で最初のハンバーガーチェーン・ドムドムバーガーです。

シンボルは親しみやすいゾウのマーク。1970年に設立され、1990年代には全国各地の商業施設などに400店舗以上を出店、全盛期を迎えました。

しかし、商業施設の閉店とともに店舗数は減少し、今では27店舗が残るのみ。長年赤字が続いていたといいます。

そんな中、今、大きな変化が起きています。

ドムドムフードサービス 取締役・営業部 浅田裕介部長
「業績はちょっとびっくりするくらい好調ですね」

SNS映えするユニークなバーガーがヒットしたことに加え、コロナ禍で始めたグッズ販売が売り上げを伸ばし、業績は2年前から黒字に回復しました。

ドムドムフードサービス 取締役・営業部 浅田裕介部長
「今ちょうどアパレルとか始めとして、平成初期のブームとかもありますので、ドムドムの全盛期とそれがちょうどかぶってる」

SNSなどをきっかけに広がる“平成初期ブーム”。6日に来店したお客さんも、最近になって初めて店のことを知ったと話します。

お客さん(27)
「テレビで見て初めて知りましたね。いろいろ変わった商品がおいてあるっていうので食べてみたいなって」

一方、久しぶりに店を見つけ、利用した人は…

お客さん(44)
「懐かしかったですね、まだあるんやみたいな。あるやんみたいな懐かしい気持ちになりました」

5月には付録付きのファンブックも発売されました。表紙には「バーガー界の絶滅危惧種」の文字があります。“絶滅”が危惧されていた中、幅広い層から注目されているといいます。

宝島社ムック局第2編集部 飯岡凜太郎さん
「下は20代から上は80代くらいまで。かなり支持が厚かったなと」
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昭和から平成初期にかけての思い出の味も復活しました。

ロッテ・ブランド戦略部 毛利彰太さん
「SNSでも非常に話題になっておりまして、非常に多くの方の思い出に浸透している商品なのかなと」

ロッテが8月23日から期間限定で発売する「クイッククエンチ-Cガム」は、1992年頃まで発売されていたレモン味の板ガムです。

現在販売されているブルーベリーガム、梅ガムも期間限定で1970~80年代の発売当初のパッケージで販売します。

昔のパッケージを見て街の人は…

40代
「あー、懐かしい!しょっちゅう食べてました。これとこれ」

40代
「なんかキオスクにあったよね」

40代
「60円くらいでしたよね、当時ね」

10代
「これは(見たこと)ないですね。これとか昭和っぽいデザインだなって思います。令和では見かけないかなって思います」

令和の時代にもおなじみのさまざまなお菓子も、復刻デザインで登場しています。

明治・カカオマーケティング部 船山慶さん
「60年前のパッケージを復刻したものでございます」

明治は60年前に発売されたアーモンドチョコレートなど、1960~80年代に発売した8品を当時のパッケージで期間限定販売しています。

明治・カカオマーケティング部 船山慶さん
「若年層はレトロのパッケージとかを、今、かわいいとかエモいとかって、そういった風にとらえていると」

世代を超えたコミュニケーションに役立ててほしいということです。