シャープの昨年度の決算は、2608億円の最終赤字となりました。赤字転落は6年ぶりで、今回も液晶パネル事業が足を引っ張った形です。

シャープが11日に発表した昨年度の決算で、最終的なもうけを表す純損益が2608億円の大幅な赤字となりました。赤字転落は経営危機によって台湾のホンハイ精密工業の傘下に入った直後の2016年度以来、6年ぶりです。

巨額赤字の原因となったのは去年、子会社化した大阪・堺市の液晶パネル工場。テレビやスマホ向けの液晶パネルの価格下落が業績悪化につながりました。

シャープはおよそ10年前にも液晶パネル事業の不振で経営危機に陥り、ホンハイの傘下で経営を立て直してきましたが、再び液晶パネルに足をすくわれた形です。