原発ゼロで迎えるこの冬の電力需給を検証する経済産業省の委員会は１７日、全国で安定供給に必要な最低限の電力は確保できる見通しだとする報告書をまとめた。

　報告書では、この冬が厳しい寒さになった場合でも、全国の電力会社で安定供給に最低限必要とされる予備率３％以上を確保できる見通しだとしている。北海道電力管内では特に冬に電力の需要が多くなるが、今年は去年を上回る電力の予備率を確保しており、今年は数値目標付きの節電要請は見送られる公算が高くなっている。

　この報告書を受け、政府は今月中にこの冬の節電対策を正式決定する方針。