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景気の現状判断 上昇も「回復に弱さ」

2015年2月9日 16:48

 景気に敏感な小売りやサービス業の従業員などに聞く、1月の景気ウォッチャー調査で景気の現状を示す指数は前の月に比べてわずかに上昇した。

 1月の景気ウォッチャー調査で、景気の「現状」を示す指数は、前の月より0.4ポイント上昇して45.6となった。家計の面では東北のスーパーから「ラーメンなどが値上がりし、客の節約志向が強くなった」などの声が聞かれたが、九州の運送業からは「燃料価格が下がって収支が徐々に改善されている」との声や、南関東の職業安定所から「正社員の求人が増加している」との見方が出された。こうした結果、現状を示す指数はほぼ横ばいとなった。

 また景気の「先行き」を示す指数は前の月より3.3ポイント上昇して50.0となり5か月ぶりに景気判断の分かれ目となる50を回復した。

 内閣府では、景気について「このところ回復に弱さが見られる」と現状判断を維持したが、先行きについては「燃料価格や賃上げへの期待が見られる」としている。