東芝 “佐々木Pチャレンジ”で目標上乗せ
東芝による利益水増し問題で、佐々木則夫前社長の時代に現場が示した利益の見通しをはるかに上回る目標達成が求められていたことが日本テレビの取材で明らかになった。「佐々木Pチャレンジ」と呼ばれ、目標より4割近く増やすよう求められた例もあった。
20日に公表された第三者委員会の報告書で、意図的に利益がかさ上げされた原因として、佐々木前社長や田中社長による「チャレンジ」と呼ばれる利益の引き上げ要求があったと指摘されている。例えば、佐々木前社長の時代の2012年には、社長(=プレジデント)を意味する「佐々木Pチャレンジ」として、現場が提示した事業の売り上げ目標に対し1割の上積みを、営業利益は4割近く増やすよう要求していたことが、日本テレビが入手した会議の議事録で明らかになった。
報告書では、東芝には上司の意向に逆らうことができない企業風土が存在していたとしており、水増しにいたった背景について、21日夕方、田中社長が会見で説明しあわせて辞任を表明する見通し。