シャープ 他企業との資本提携も選択肢に
シャープの高橋興三社長は、経営を立て直すために柱の液晶事業で方針転換し、他企業との資本提携も選択肢として排除しない考えを明らかにした。
高橋社長「前回(5月)完全に否定しましたが、今はいろんな可能性を探っていかないといけないと考えている。アライアンス(提携)も一つでしょうし、そういうことを考えていかないと」
シャープの高橋社長はこのように述べ、主力の液晶事業で他の企業から出資を受けるなどの資本提携も選択肢として排除しない考えを明らかにした。5月に再建計画を発表した際には、液晶事業を外に分社化することについて否定していた。しかし、中国向け液晶パネルなどで競争環境が厳しい中、今の形のままでは計画を成し遂げるのは難しいと判断したもの。
シャープはまた、苦戦する液晶テレビ事業でも、メキシコの生産工場を中国「ハイセンス」社に売却し、北米でのテレビ生産から撤退することを発表した。今年度営業利益800億円への黒字転換を目指す中、利益を生み出す体質への改革が待ったなしとなっている。