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利益水増しで社長謝罪 東芝が臨時株主総会

2015年9月30日 12:33
利益水増しで社長謝罪 東芝が臨時株主総会

 不正会計による利益水増し問題に揺れた東芝の臨時株主総会が30日午前から千葉市の幕張メッセで開かれている。

 不正発覚から約半年。臨時株主総会の開始前、会場前では厳しい表情の株主が目立った。

 株主「株主の人には分かりにくい。だいたい再発防止策と言ってるけど、何が本当の原因だったかっていうのは、東芝から明確なメッセージが出てないから」

 総会では、冒頭で東芝の室町正志社長は「皆さまの信頼を裏切り、心配と迷惑をおかけした」と株主に対して謝罪し、これまでの不正会計をめぐる経緯のほか、今後の経営体制や企業統治の強化策などを株主に説明した。

 会社側は内部の統制を強化するため、社外からの取締役を過半数とする11人の取締役人事を提案している。株主の賛同を得て、再生に向け新たな一歩を踏みだしたい東芝だが、今月発表された東芝の4月から6月の決算では、多くの事業で採算が悪化し、赤字に転落するなど業績の回復が急務となっている。総会では株主の質問が始まっていて、厳しい声が上がっている。