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東芝、新経営体制発足 過半数が社外取締役

2015年9月30日 16:47
東芝、新経営体制発足 過半数が社外取締役

 不正会計による利益水増し問題に揺れた東芝の臨時株主総会が30日、都心から離れた千葉市の幕張メッセで開かれた。総会には1924人の株主が出席し、株主からは経営陣に対する厳しい声が相次いだ。

 総会で冒頭、東芝の室町社長は「株主や投資家の信頼を裏切り、市場を混乱に陥れる事態を招き、深くおわび申し上げる」と株主に対して陳謝し、これまでの不正会計をめぐる経緯や企業統治の強化策などを株主に説明した。

 総会では、辞任した歴代の3社長に対して報酬の返上を求める声のほか、株価下落に対する批判や不採算事業の見直しを迫るなどの厳しい声が相次いだ。

 株主からは「経営陣のトップの意識改革が生ぬるそうな感じがしました」「信用してとにかく任せるしかないんで、とにかく期待している」といった声が聞かれた。

 会社側は社外からの取締役を過半数とする11人の取締役人事案を提案していて、30日の総会で可決された。東芝の新経営体制がこれで発足したことになる。