過去最長、怒号も 東芝の臨時株主総会
不正会計による利益水増し問題に揺れた東芝の臨時株主総会が30日朝から開かれている。総会は時折、怒号なども飛び交う中、3時間半たっても株主からの厳しい質問が続けられ、過去最長の総会となっている。
総会では冒頭、東芝の室町社長が「株主や投資家の信頼を裏切り、市場を混乱に陥れる事態を招き、深くおわび申し上げる」と株主に対して陳謝し、これまでの不正会計をめぐる経緯や企業統治の強化策などを株主に説明した。
会社側は、内部の統制を強化するため、社外からの取締役を過半数とする11人の取締役人事を提案している。株主の賛同を得て、再生に向け新たな一歩を踏み出したい東芝だが、総会では辞任した歴代の3社長に対する報酬の返上を求める声のほか、株価下落に対する批判や不採算事業の見直しを迫るといった厳しい声が相次いでいる。