TPP 日本、95%の品目で関税撤廃
政府は、TPP(=環太平洋経済連携協定)で合意した関税の扱いの全容を、20日に公表した。日本は95%の品目で関税を撤廃する一方、ほかのTPP参加国は99%以上の品目で関税を撤廃することにしている。
発表によると、日本は、TPP参加国から輸入する「工業製品」については、比較的高い関税をかけていた毛皮や革製品などについても、全て関税を撤廃することにしている。
一方、農林水産品については、約8割で関税を撤廃する。日本が守るとしたコメや牛肉など重要5項目に属する586品目のうち、約3割は関税を撤廃することにしていて、全体の関税撤廃率は、品目数ベースで95%となっている。
甘利経済再生相「守るべきものは守ったということが、数字が示していると思っております」
日本以外の11か国はいずれも99%以上の品目で関税を撤廃することにしており、TPPが発効すれば貿易が活性化することが期待されている。