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上半期貿易赤字1.3兆円 9期連続も縮小

2015年10月21日 13:05
上半期貿易赤字1.3兆円 9期連続も縮小

 今年度上半期の日本の貿易収支は9期連続の赤字となった。しかし、原油など燃料価格の下落を背景に去年の上半期と比べて赤字幅は大幅に縮小した。

 財務省が発表した今年度上半期の貿易統計によると、輸出額はアメリカ向けの自動車や中国・香港向けの半導体電子部品などが増えたことから、去年の上半期に比べて5.2%増えて37兆7590億円となった。一方、輸入額は原油価格の下落で原油や液化天然ガス(=LNG)の輸入額が減ったことなどから、5.5%減って39兆676億円となっている。

 こうしたことから、輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は1兆3086億円のマイナスで9期連続の赤字となった。しかし、燃料価格の下落を背景に赤字幅は大幅に縮小した。また、9月ひと月の貿易統計も輸出全体は増えたものの中国向けの輸出は減っており、1145億円の赤字で、赤字は6か月連続となっている。

 財務省は先行きについて、原油価格の推移や中国経済の動向が影響する傾向があるとして注視していくとしている。