中国貿易統計不振 NYダウ49ドル安
アメリカで主な企業の7月から9月期の決算発表が始まり、ニューヨーク株式市場では、この様子見となっていることに加えて、中国の貿易統計が芳しくないこともあって、13日の株式相場は下落した。
13日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前日比49ドル97セント安の1万7081ドル89セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も42.03ポイント下がり、4796.61となった。
この日、市場にもっとも影響したのは中国のさえない貿易統計だった。9月の統計で輸出入ともに前年実績を割り、特に輸入額は前年同月比20%減だった。中国の内需の弱さがくっきりと表れた形。このためニューヨーク市場では、世界経済の先行きの見通しに不安感が広がった。
一方で、アメリカ企業の7月から9月期の決算発表も始まった。ドル高や中国の景気減速により企業の海外事業の落ち込みも予想されていて、市場では様子見のムードが広がっている。
市場関係者は「相場が一時落ち込んだときよりは値を戻してきているものの企業の決算内容をもう少し見極めたいという投資家が多く、上値は押さえられている」と話している。