“家計打撃”冷凍食品も一斉値上げ カゴいっぱい買い込む人も
値上げラッシュが止まりません。物流や材料費の高騰を受け、冷凍食品大手5社が8月1日納品分から家庭用冷凍食品を値上げしました。調査会社によると、8月だけで食品の値上げは2000品目以上に上ります。あるスーパーでは、冷凍食品を買い込む人も見られました。
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「これにしよ」
8月1日、埼玉県のスーパーマルサン吉川店で、次々とカゴに入れられていくのは、冷凍食品です。
冷凍食品の購入客
「お弁当なので、週1回は必ず買います。やっぱり便利なので、レンジでチンするだけで、時短になるし」
冷凍食品をカゴいっぱいに買い込む人も、見られました。
冷凍食品の購入客(40代)
「夏休み中で、食べ盛りの男の子が2人いるので、お昼は自分で解凍して食べてもらおうと」
忙しい時の味方だという「冷凍食品」。しかし、このスーパーの店長は、ある不安を抱えていました。
スーパーの店長
「お弁当のおかずになるようなコロッケだったり、春巻きであったりとか、『ほぼほぼ全部値上がりする』と聞いています。家計に打撃を与える大きな要因になるのではないかと」
物流や材料費の高騰から、冷凍食品大手5社が8月1日納品分から家庭用冷凍食品を一斉に値上げしました。
その引き上げ幅は約4%の引き上げのものから、マルハニチロの唐揚げは28%の引き上げになりました。今回、値上げされる商品は、少なくとも350品目に上ります。
4歳の娘がいる家族の冷凍庫の中は…
母親
「子供のお弁当によく使うのはアンパンマンポテトとか、アメリカンドッグとか、カット野菜とか」
おお弁当のおかずのほか、夕食でもコロッケにポテト、さらにカレーの中のほうれん草まで冷凍食品が大活躍ですが――
――冷凍食品が値上がりと聞いてどう?
母親
「すごいショックで、毎日使う物なので、安いところ探さないと…。どうしようって感じですね」
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帝国データバンクによると、食品全体についても、8月中の値上げを予定している商品が2431品目と、1か月あたりの値上げ品目数が過去最多になりました。
止まらない値上げ、いつまで続くのでしょうか。
(8月1日放送『news zero』より)