三菱自動車、日産傘下に入る方向で調整
燃費データの不正が発覚し、ブランドイメージが悪化している三菱自動車が、日産自動車の傘下に入る方向で、調整していることがわかった。
三菱自動車は燃費データの不正が明らかになり、ブランドイメージが悪化する中、軽自動車の開発などで提携している日産自動車の傘下に入る方向で最終調整を行っていることがわかった。
日産は約2000億円を出資し、三菱自動車の株式3割超を取得する方向。三菱自動車は、国内の工場の雇用や販売店を守りたいとして、軽自動車から撤退しない意思を示していた。
日産は、三菱自動車から軽自動車の供給を受けていて、三菱自動車への出資は、日産の国内販売での安定にもつながる見通し。
一方、三菱自動車は11日、国土交通省に不正を行った背景などを報告した。
相川哲郎社長「現実的には達成が困難でありながら、根拠に乏しい安易な見通しにもとづく開発が進められました」
三菱自動車は会見で、燃費不正の背景には、三菱自動車側が、達成困難な高い燃費目標値を、業務を委託している子会社に求めていたとの調査結果を公表した。
一方で、海外向けの自動車ではデータの改ざんはなかったとしている。