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三菱自動車“日産の傘下入り”で最終調整

2016年5月12日 11:01
三菱自動車“日産の傘下入り”で最終調整

 三菱自動車は、燃費偽装問題で今後の経営に危機感を抱く中、日産自動車の事実上の傘下に入る方向で最終調整していることがわかった。

 三菱自動車は、軽自動車の開発などで提携している日産自動車の“傘下”に入る方向で調整していることがわかった。日産自動車は約2000億円を出資し、三菱自動車の株式3割超を取得する見通し。

 三菱自動車は不正発覚以来、軽自動車の生産を停止、販売も激減する中、生き残りをかけて“日産傘下”に入る方針を固めたものとみられる。一方、日産自動車は三菱自動車から軽自動車の供給を受けており、三菱自動車を事実上の傘下に収めて経営を支えることで、軽自動車の生産・販売を安定させる狙いがある。

 日産自動車・志賀俊之副会長「(Q:問題も山積ですが)事実としてお客様に心配をおかけしているので、問題を早く解決するのがメーカーとしての仕事」

 また、ASEAN(=東南アジア諸国連合)で高いシェアを持つ三菱自動車を“傘下”に収めることで、アジアでの業績の拡大も期待しているとみられている。