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日産、三菱自を“傘下”に 共同会見で発表

2016年5月12日 22:45
日産、三菱自を“傘下”に 共同会見で発表

 日産自動車は三菱自動車と共同会見を行い、三菱自動車を事実上、傘下に収めることを発表した。会見のあと、日産のカルロス・ゴーン社長は、日本テレビの取材に対し、三菱の燃費不正問題について次のように述べた。

 カルロス・ゴーン社長「信頼を回復するために何でもするべきだ。歴史をくり返さないために真の変革が必要だ。彼ら(三菱自動車)が自らやるべきで、我々は支援する立場です」

 日産自動車は12日、2370億円を出資し、三菱自動車の株式34%を取得することを明らかにした。

 ゴーン社長は、環境に配慮した車や自動走行車などの開発に、単独で取り組むのは難しいとの認識を示し、これまでも軽自動車の共同開発などを行ってきた三菱自動車と提携することは日産にとってもメリットがあると述べた。

 また、今回の三菱自動車の燃費不正問題が、提携話を加速させたとの認識を示した。

 一方、三菱自動車の益子会長は、日産と提携することで、今回、燃費偽装を起こした三菱自動車の意識改革ができるのではないかとの期待を示した。

 三菱自動車のブランドは変わらず、販売店も日産と三菱それぞれが残り、経営の自主性は残すという。