FOMC利上げ見送りでNYダウ一時大幅高
27日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、FOMC(=アメリカ連邦公開市場委員会)が声明で利上げの時期について明確な見通しを示さなかったことから、一時、大きく値を上げた。
27日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比1ドル58セント安の1万8472ドル17セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は29.76ポイント上がり5139.81だった。
この日、FOMCは声明で、政策金利の据え置きを発表した。去年12月の利上げ以降、5回連続での利上げ見送りとなる。一方で、「景気の見通しに対する短期的なリスクは減少した」と述べ、年内に利上げを行う可能性を示唆した。
しかし、市場関係者によると、「追加利上げの時期について明確には見通しを示しておらず、市場には安ど感が広がった」という。そのため、声明発表後、ダウ平均株価は大きく上昇。終了間際に利益を確定させるための売り注文が入り、前日より僅かに値を下げて取引を終えた。