来年度予算案 “過去最大”97兆円台に
来年度の予算編成の作業が大詰めを迎えている。予算案の一般会計は過去最大となる総額97兆円台とする方向で最終調整している。
麻生財務相は15日、予算編成の作業に追われる部署を回り、職員にねぎらいの言葉をかけた。
来年度予算案の一般会計は総額97兆円台と過去最大になる見通しだが、これは、社会保障費が初めて32兆円を超えることや防衛費が5兆1000億円ほどに増加する見通しになったため。
また、焦点となっていた高齢者の医療費の自己負担について引き上げの額が決着した。年収が370万円未満で住民税を払っている70歳以上の人については、外来で支払う毎月の上限額を今の1万2000円から2017年8月には1万4000円に、2018年8月から1万8000円に引き上げることになった。
こうしたことで、高齢化で膨らみ続ける社会保障費の自然増を5000億円ほどに抑えることを目指している。
政府は来年度の予算案を今月22日に閣議決定する方針。