トランプ氏の就任演説控え ダウ72ドル安
19日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は翌日に控えたトランプ次期大統領の就任演説の内容を見極めようと積極的な取引が控えられた。ダウ平均株価は前日比72ドル32セント安の1万9732ドル40セントで取引を終えた。5日続落。
また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も15.57ポイント下げ、5540.08だった。
この日は前日に続いていわゆる「トランプ銘柄」などが売られ、トランプ氏の経済政策の不透明さに市場が警戒していることが浮き彫りとなった。
一方、次期財務長官に指名されたムニューチン氏の上院公聴会が行われ、ムニューチン氏はドル高を容認する考えを示した。トランプ氏がインタビューで「ドルは強すぎる」と発言したことの火消しをした形。しかし、株式や為替市場に大きな影響はなかった。
市場関係者は「トランプ氏の大統領就任式を翌日に控え、積極的な取引が控えられた。市場はトランプ氏が演説で、どこまで税制改革に踏み込むかに注目している」と話している。