「コーヒー&クリーム×ピザ」「らっきょう×ケーキ」「コーヒー×炭酸」“異色の組み合わせ”グルメが続々登場
見た目だけでは味の想像がつかない、グルメやドリンクが続々と登場しています。インターネット上での話題作りを目的としたピザや、若者をターゲットにしたコーヒー、らっきょうとケーキを組み合わせたアンテナショップなどを取材しました。
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続々と登場する“斬新”な商品。1つめに紹介するのはピザです。のばしたピザ生地にウインナーを乗せ、黒っぽいコーヒーソースを塗ります。さらにチーズを乗せてオーブンで焼き上げ、最後にたっぷりとホイップクリームをピザの上に乗せます。
これは、大手ピザチェーン「ピザハット」が先月から販売している商品で、その名も「【衝撃】多分それ違うwww ウインナーコーヒー」です。(Mサイズ:2500円~※今月14日まで ※一部店舗限定)コーヒーにホイップクリームをのせたウインナーコーヒーを意識して作ったといいます。
試食した記者は…
記者
「コーヒーソースとクリームの甘みにウインナーの塩味が加わることで、1枚でいろんな味が楽しめます。めちゃくちゃおいしいです」
この商品はインターネット上での話題作りを目的とするもので、店舗のメニューには出さず、ネットの注文時のみメニューが見られるという徹底ぶりです。
その狙い通り、SNSでは「どんな味がするんだろう」「斜め上すぎて気になりすぎる」とその“味”を気にする投稿がアップされ、話題となっていました。
日本ピザハット・マーケティング商品開発課 鈴木奏絵係長
「驚くような、ワクワクするような商品を作っているというのをぜひ知っていただきたいです」
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2つめは、大手飲料メーカーが“話題性”を狙った商品です。缶からグラスに注ぐとビールのような見た目ですが、炭酸のコーヒーです。(TULLY'S COFFEE BLACK&SODAGASSATA 176円)
記者
「炭酸が入っていることで、コーヒーの酸味がすごく引き立っています」
伊藤園・マーケティング本部・コーヒーブランドマネジャー 相澤治さん
「夏場にも爽快に飲んでいただけるようなコーヒーが作れたらと」
炭酸のコーヒーは、コーヒーチェーン「タリーズコーヒー」の店舗でも、季節限定商品として販売しています。先月から販売していて好評だといいます。
缶コーヒー飲料の市場は、コロナ禍で苦戦したといいます。様々なシーンで、若い年代の人にも缶コーヒーを手にとってほしいということです。
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“話題性”を狙った商品は、自治体でも取り扱っていました。
東京・港区にある鳥取県と岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」では、ケーキなどの食材に“らっきょう”を使ったアフタヌーンティーを販売しています。(4000円 ※今月22日まで)
この組み合わせにお客さんは…
「面白いですね。らっきょうってカレーのイメージしかないので、どんな味がするのかと思いましたね」
らっきょうが入ったカレー味のケーキに、たまりじょうゆに漬けたらっきょうがのったバスクチーズケーキ。もちろん、生地にも刻んだらっきょうが入っています。
記者
「らっきょうのシャキシャキした食感と、チーズケーキがマッチしています」
実は、鳥取県はらっきょうの生産量が日本一です。5月中旬から6月中旬の今が最盛期で、らっきょうの可能性を知ってもらおうと今回、企画したといいます。
5月31日、鳥取県の平井知事も店を訪れ“鳥取県のらっきょう”をアピールしました。
鳥取県東京本部 河上一雄主幹
「食べたきっかけに鳥取県に興味を持って、足を運んでいただけるようになればと」
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アイデアからうまれる話題の商品。あの手この手で工夫を凝らす、企業や自治体の努力がうかがえます。