みずほ銀行、貸金庫窃盗の被害総額6600万円 頭取が謝罪「不安与え申し訳ない」
三菱UFJに続き、みずほ銀行でも貸金庫からの盗難が明らかになった件で、加藤頭取は27日朝、被害総額が6600万円に上ることを明らかにし、謝罪しました。
みずほ銀行は先週、2019年に当時の行員が、貸金庫から顧客2人が保管する現金を盗んでいたことから、懲戒解雇処分にしていたことを明らかにしましたが、27日、さらに詳細を発表しました。
当時、広尾支店に勤務していた30代の女性行員が、支店で保管している予備の鍵を不正に入手して貸金庫を開け、複数回、顧客の現金を盗んだということです。被害総額は6600万円に上り、元行員は衣服の購入や旅行などに使っていたとしています。
さらに、みずほ銀行は、この元行員が融資の申し込みがあったと見せかけて、みずほ銀行から不正に資金を引き出し、2021年に逮捕されていたことも明らかにしました。
みずほ銀行は、この元行員の逮捕の際に、貸金庫の事案については公表していませんでした。
公表しなかった理由について、加藤頭取は27日朝、貸金庫から現金を盗まれた顧客が、公表を望まなかったと説明しました。
その上で、「お客様に不安を与えてしまったことは、大変申し訳ないと思っている」と謝罪しました。