東芝メモリ成毛社長“反撃へのシナリオ”5
東芝メモリ代表取締役社長・成毛康雄氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。最後のキーワードは「意志ある所に道は開く」。成毛氏の語る“飛躍のアルゴリズム”とは?
■それは「意志で切り開く事業」
――成毛さんの飛躍のアルゴリズムをお願いします。
「意志ある所に道は開く」と。メモリの投資をする時に、3年後、5年後というのはなかなかわからない。ただこういう風にやっていく、技術で勝っていくんだという意志がないと、なかなか続けられない事業かなと思って取り組んでいます。
――今回、意志が揺らぎそうになる…例えば、交渉で一筋縄ではいかない人物なども出てきたと思うんですが、負けてしまいそうになることはなかったですか。
迷いはずいぶんありました。しかし、NANDフラッシュというのは伸びる市場で、その中で我々は技術的に良いポジションにいると。もうひとつは、いろいろな苦労を分かち合った仲間がいると。その2つを支えに頑張ってきました。
――意志ある所に道は開けていると。
そうですね、これからもどんどん開いていかないといけません。