企業不祥事で役割は?監査役ら全国会議
企業の不祥事が相次ぐ中、企業の取締役や会計などを監視する監査役らが9日、全国会議を開き、監査役の役割はどうあるべきかを議論した。
会議の冒頭、日本監査役協会の岡田会長は、日産のゴーン前会長の不正問題に触れ、「内部調査が監査役に伝わり、逮捕への端緒となった」とし、監査役が本来期待されている役割を果たした、と評価した。その上で、「他社の事例については、他山の石と見て監査品質の向上につとめることが重要」と述べた。
また花王の澤田社長も登壇し、企業理念やガバナンスへの取り組みについて講演、一例として取締役の人数を減らし、社外取締役を増やした上で、小さな部屋で議論を白熱させたことで、ガバナンスの向上など取締役会の監督機能が高まった事例などを紹介した。
この後、専門家らのパネルディスカッションも行われ、企業の不祥事が相次ぎ、ガバナンスの重要性が叫ばれる中、監査役のあり方について意見が交わされた。