顧客本位の営業できず…かんぽ生命が謝罪
かんぽ生命の保険を巡って不適切な販売が相次いで発覚したことについて、かんぽ生命は会見を行い、「お客さま本位の営業ができていなかった」と陳謝した。
かんぽ生命保険・植平光彦社長「多数のお客さまに不利益を生ぜしめたこと、その結果、保険の募集に関しお客さまの信頼を損ねた点につきまして、深くおわびを申し上げます」
かんぽ生命と保険の販売を担う日本郵便は、およそ2万4000件にのぼる不適切な販売が確認されたことについて、再発防止策として、今後は顧客に不利な契約の乗り換えをすすめないことや、いわゆる「ノルマ」といわれる営業目標を見直すこと、などを発表した。
また、植平社長をトップとする顧客対応の組織を新たに立ち上げ、不利益を被った顧客に対応するとしている。
不適切な販売が行われた背景について、日本郵便の横山社長は、超低金利の厳しい収益環境や契約者の高齢化などで顧客本位の営業ができていなかったと述べ、第三者委員会を設置して経営の抜本的な改善をめざすと述べた。