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かんぽ生命“不利益契約おそれ”トップ謝罪

2019年7月31日 17:30
かんぽ生命“不利益契約おそれ”トップ謝罪

かんぽ生命の保険をめぐって多数の悪質な契約が行われていた問題で、日本郵政の長門社長が初めて会見し、謝罪した。保険料を二重払いさせるなど客に不利益を与えた可能性のある契約は、18万3000件にのぼっている。

長門社長「ご意向に沿わず、不利益を発生させている可能性の案件が多数判明しました。郵便局に対する、お客様の信頼を大きく裏切ることと相成りました。断腸の思いでございます」

日本郵政の長門社長はこのように謝罪した上で、これまでの調査で、客に不利益となる契約を結ばせた背景には、新規契約の獲得に偏った過大な営業目標があったとの考えを示した。

保険の新規契約獲得で得る手当は、平均的な職員で年収の25%を占めていたということで、今年度は新規契約獲得の目標を廃止し、来年度以降の目標設定についても今後、見直していくこととした。

かんぽ生命をめぐっては客に二重に契約を結ばせて保険料を多く支払わせていたり、客を数か月間「無保険」の状態にするなど、客に不利益を与えた可能性のある契約が18万3000件にのぼっている。

かんぽ生命では、過去5年の全3000万件の契約を検証し、客の不利益を解消するとしている。

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