×

【解説】151円台後半…33年ぶり「円安」水準に 影響は? 家計負担10万以上増の試算も…

2023年11月15日 6:20
【解説】151円台後半…33年ぶり「円安」水準に 影響は? 家計負担10万以上増の試算も…
有働由美子キャスター
「大勢の買い物客でにぎわう、東京・銀座の中古ブランド店。7割以上が、海外からの観光客だということです。台湾から来たこちらの家族は、エルメスのバッグやシャネルのアクセサリーなど、総額100万円以上を買いました」

「その理由は、『円安』です。品薄で手に入らない希少なブランド品も、台湾で買うより、日本で買う方が“割安感”があるというのです」

「その『円安』、14日、1ドルが一時151円台後半となりました。33年ぶりの円安水準に迫ったのですが、私たち日本に住む者にとっては、これは大変なことも多いですよね」

小野高弘 日本テレビ解説委員
「日本人の場合は、海外に行って買い物をします。これは、日本円にすると高いわけです。日本に輸入される物の値段も高い。例えば、こういうことが起きています」

「都内で、アメリカ産など輸入牛肉を扱うこのステーキ店では、看板メニューのリブロースステーキの仕入れ価格が『円安』などで約2割増しだそうです」

ステーキ店の代表
「安い時に比べて、1か月の仕入れで、10万円近く変わってきます」

小野解説委員
「輸入先を変えるなど対策をして、値上げを踏みとどまってきたのですが、店の代表は『正直、しんどい』と言っていました」

有働キャスター
「飲食店で2割の負担増というのは、厳しいですよね…」

小野解説委員
「そして、『円安』が続いて、『私はこれを“諦めた”』という声もSNSで多くあがるようになっています」

◇『海外アーティストのグッズをオンラインで買おうとしたら、ビックリする値段になっていて、やめました』

◇『“新婚旅行は海外に行きたいな、行くならハワイかな”と思っていたけど、高いから日本国内。沖縄方面で考えています』

◇『海外のゲームに課金しようと思ったけど、課金額が海外基準になっていて『円安か』と思ってやめた』

有働キャスター
「ゲーム課金も、影響するんですね」

小野解説委員
「円安で、家計にはどのぐらい負担になっているか、試算があるんです。円相場が1ドル=150円程度で推移した場合に、今年度の家計の負担額は、政府の物価高対策を含めても、昨年度に比べて、平均で10万2000円あまり増える、という試算もあるんです」(※みずほリサーチ&テクノロジーズによる)

有働キャスター
「この後は、どうなっていくんですかね?」

小野解説委員
「この試算を行ったエコノミストの酒井才介さん(みずほリサーチ&テクノロジーズ・主席エコノミスト)は『アメリカが景気後退すれば、円高傾向になると思う』『ただ、すぐに円安が反転して円高になる、そんな材料は乏しいです』『正直、消費者としては、円安を止めることはできません。賢く節約する工夫が必要です』と話していました」

有働キャスター
「確かに、消費者としては「節約」するか、「所得」を増やすしかないわけですけれども、せめて、輸出でもうかってる企業は、中にため込むばかりではなく、賃金アップにぜひぜひ、回してほしいなと願います」


(11月14日放送『news zero』より)