訪日外国人半減のショックをチャンスに?
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「訪日外国人 半減のショック」。洪英高氏に聞いた。
先週、観光庁が発表した2月の訪日外国人旅行者数は全体で108万5100人と新型コロナウイルスの影響で前の年の同じ月に比べて58.3%減少となった。国別では、それぞれ中国が87.9%、韓国が79.9%減少となり、大きく落ち込んでいる。
政府は感染拡大の水際対策として行っている入国制限をこれまでの中国や韓国に加えて、ヨーロッパの多くの国々に拡大していて、訪日旅行者は更に落ち込むとみられている。そこで、訪日外国人の激減について、ホームステイのマッチングサービスを運営する洪さんに意見を聞いた。
――まずはフリップをお願いいたします。
「ケガはチャンス」と書きました。
――どのようなことなんでしょうか。
これは本田圭佑さんの言葉を受けうりで、僕の座右の銘でもあるんですけど、その言葉の意味としては、ケガ、逆境をチャンスに変えるというか、彼のケガしたときに「ケガもチャンスだ」と言って、すごいハットトリックしたときがあって、それにすごい感銘を受けているんですけど。
――確かに、ケガをした後に、自分自身見つめ直してハットトリックをなさりましたよね。それも見てらっしゃって。
それがあって僕が今受験とかも頑張れて、今の自分があると思って、このコロナという状況も、すごい事業的には逆境なんですけど。
――だって、訪日外国人とか、外国人が行き来しなくなっていまいましたものね。
それで国が閉まるから、いまから帰らなきゃとかいうのもあったりするんですけれども。これを、逆境をチャンスととらえて、全体のリソースを見直すこととか、ホームステイって、留学生とか外国人だけのモノと思われているんですけれども、日本人にも届けていくとかっていう、これを機に始めたりする、新しいこととかリソースを見直すことが、コロナが与えた事業へのインパクトより、僕らがそういう見直したことのインパクトの方が大きいという、そういうチャンスに変えられるように、僕たちで出来たら良いなと思っています。
――このやっぱりコロナウイルスが出る前ですよね。ホームステイのマッチングサービスをHomiiさんが行っている。具体的にはどういうようなサービスですか。
ホームステイのプラットフォームをオンラインで住みたい人と住まわせたい人を繋ぐサービスを運営していて、それが、まあ留学生だけのものじゃなくて、いろんな人が使えるものになったらいいなと。
――いろんな人というのは例えば?
たとえば、外国人で移民してくる方とか、夫婦の方であったりとか、それこそ留学で来る子であったりとか、日本人でこれから大学1年生新入生になる子だったとか、そういう方々。
――なるほど、そういう留学生に限らずに、プラットフォームを広げたことで事業が成功したとでも今物理的に行き来がなくなって、ある意味ケガというふうに言っていいのかわかりませんけれども、状況が変わりましたよね。どういうふうにこれから考えているんでしょうか。
この逆境を、リソースを最適にすることで、より事業を、コロナだけど伸ばしていくとか、もう新しい子は日本人みたいな、影響を受けてない人にどんどん広げていくとかしていきたいと思っていますし、移動は一時的にはなくなっているんですけど、これから着実に必ず増えていくもので、そういう僕自身アメリカにすごい人生が変わったので、そういう何か体験とかその移動とか、実際に住むということが、本を読むとかネットで見るだけより、明らかに価値観を変えて人生豊にしていくと思っているんで、そういうところにHomiiが手助けになれたらいいなと思っています。
――百聞は一見にしかず、ということですよね。実際に体験することでだいぶ違ってくるということなんですが、それによって物理的に外国の方が今日本に来られないというような状況で、でも日本と外国人が、いろいろな混ざり合うことで、何かね、大きく発展していくっていう期待はありますか。
そうですね。ありますし、その兆しはつけていると思っているんで、引き続き負けずに、逆境をチャンスに変えてやっていけたらなと思っています
――そして、今コロナウイルスで行き来がなくなっていますけれども、日本人同士、これもやっぱり一つのキーワードになりそうですかね。
そうですね。そう思います。特に4月から入学する子とかが家を探していたりするので、そういうところにも届けられればなと思っています。
――なかなか確かに下宿というのを最近聞かなくなりましたから
はい、新しい形として普及させて行けたらなと思っています。
■洪英高氏プロフィル
ホームステイする外国人のゲストと日本人のホストをマッチングするサービス「Homii(ホーミー)」を運営する。高校までは、サッカー一筋。大学進学後、プログラミングを習得し、アメリカへ留学。サッカー選手の本田圭佑氏と知り合い、出資を得て、留学生向けのマッチングサービスを立ち上げる。しかし、事業は軌道に乗らず、サービス見直しへ。たどり着いたのが、ホームステイのマッチングサービス。現在、ホスト300名、ゲスト100名ほどが利用。人種、国籍を問わない、人々の新たな交流の形を模索します。
【the SOCIAL opinionsより】