ソニーは、障害のある人が自分の使いやすいようにボタンの位置や角度などを変更できるゲームコントローラーを発表しました。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発した「Accessコントローラー」は、通常のコントローラとは形状も大きさも全く違う円盤型で、周囲にぐるりと大きなボタンが付いています。

障害で手や指を動かせる範囲が限られていても、ボタンの位置や大きさ、角度などを変更することができるので、自分に使いやすいコントローラーを作り上げることができます。床などに置いて、足でも操作できるよう設計されています。

日本支援技術協会・田代洋章理事「自分の姿勢にあわせてコントローラー操作できるというのは、障害のある人にとっては、みんなの世界に飛び込めるという利点というか、楽しさがありますよね」

ソニーは2025年4月以降に、新たに発売するすべての主要製品を高齢者や障害のある人が使いやすいものにする方針で、すでに今春、視覚に障害のある人向けの機能を付けたデジカメを発表しています。

こうした「誰でも使いやすい」製品は、例えば花王も片手で一定量の洗剤を出せるボトルを発売するなど、国内企業の間でも取り組みが進み始めています。