コロナ影響「日銀短観」11年ぶりの低水準
日銀が1日発表した調査、「日銀短観」で、大企業・製造業の景気判断は、新型コロナウイルスの影響で、リーマンショック後以来の低水準となりました。
日銀が企業の景況感を調査する6月の日銀短観で、景気が「良い」と答えた企業の割合から、「悪い」と答えた企業の割合を引いた指数は、「大企業・製造業」でマイナス34ポイントとなりました。
前回3月の調査から26ポイントの悪化で、リーマンショック後の2009年6月以来、11年ぶりの低水準となっています。
新型コロナウイルスの影響で、世界的に自動車や機械の需要が激減し、輸出や生産が落ち込むなど、幅広い業種で悪化しました。
また、サービス業などの「非製造業」もマイナス17ポイントで、前回から25ポイント悪化と、下落幅では過去最大となりました。
業種別でみると、外出自粛などで「宿泊・飲食サービス」が過去最低となった一方で、巣ごもり需要などで「小売」はやや改善しています。