日産社長「全ての皆様に対し大変なご迷惑を」不当減額で初の謝罪
下請け企業に支払う代金を不当に減額していた問題で、日産自動車の内田誠社長が13日、問題発覚以降、初めて、「全ての皆様に対し大変なご迷惑をおかけした」と謝罪しました。
日産をめぐっては、2021年1月から2年以上にわたり下請け企業36社に対し、製品の発注後に支払う代金を不当に減額していたことが下請法違反にあたるとして、先週、公正取引委員会に再発防止を求める「勧告」を出されていました。
日産の内田社長は13日、オンラインで記者団の取材に応じ、「法令に関する認識が甘かったことに尽きる」、「あってはならないことだと重く受け止めている」と一連の問題を謝罪しました。
この問題の発覚以降、内田社長が公の場で発言するのは初めてです。
内田社長は、「日産が二度とこのようなことを起こさず、今後どうやってサプライヤーとさらに信頼関係を高めていくのか、然るべきタイミングでしっかり説明する場を持ち、誠意ある対応をする」と強調しました。
一方、13日の春闘集中回答日で日産は労働組合の要求に「満額回答」しましたが、その理由について内田社長は「今回の回答を踏まえ、これから日産をさらに良くしていくためのモチベーションに繫げないといけない」と説明しました。