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農林水産物の輸出拡大へ実行計画とりまとめ

2020年11月30日 21:34

農林水産物の輸出拡大に向けた実行計画が30日、とりまとめられました。

政府は30日、2025年に2兆円、2030年に5兆円の農林水産物の輸出額を達成するための実行計画をとりまとめました。計画では、海外への輸出拡大を目指せる品目を選定し、品目ごとにターゲットとなる輸出国や目標額を定めています。

輸出重点品目には和牛やりんご、ぶりなど27の品目が選ばれています。この中で、牛肉は昨年の実績のおよそ5倍にあたる1600億円を2025年に目指すとしていて、現在交渉中の中国への輸出再開も見越した金額になっています。

政府は、今年度中に国内で輸出向けの生産を専門的に行う「輸出産地」を選定し、輸出に取り組む事業者に対しては資金面や技術面で支援していくとしています。

また、来年度には農水省の中に輸出に特化した局を設置することで、輸出の障害になっている動植物検疫の緩和や輸出相手国による放射能物質に関する輸入規制の撤廃などにむけて政府一体で取り組む考えです。