“ニッポンの味”世界へ アミューズメント施設が“予約困難”な店とタッグ 「浅草」集中出店の企業も
訪日外国人を多く取り込もうと、日本食の新店舗を出店する動きも活発になっています。一方で、大手アミューズメント施設は、“予約困難”な飲食店とタッグを組み、海外で日本食ブーム拡大を狙います。
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ボウリングなどのスポーツを楽しめるアミューズメント施設「ROUND1(ラウンドワン)」が、12日、新規事業を発表しました。
ラウンドワン 代表取締役 社長執行役員 杉野公彦さん
「アメリカの人々をびっくりさせようという心持ちで、きょうのスタートの日を迎えました」
その名も…「ROUND ONE Delicious(ラウンドワン デリシャス)」。日本国内で予約がなかなかとりづらい、すし店や焼き鳥店など18店舗とタッグを組み、海外進出させるというのです。インバウンドが活況のなか、帰国後にも本格的な日本食を食べてもらいたいといいます。
しかし、アミューズメント施設の運営が中心のラウンドワン。お客さんも「遊ぶイメージはあるけど、ごはん食べるイメージはない」と話します。
なぜ、飲食店は参加を決めたのでしょうか。
加盟店「にしぶち飯店」 西淵健太郎 店主
「夢があるなって。日本で修業して店を持たせていただいて、皆で一丸となってアメリカに挑戦するプロジェクト」
まずはアメリカ3都市で、2025年にもオープンを目指すということです。
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世界で広がっている日本食ブーム。12日、東京・新宿で、外国人観光客に話を聞きました。
フランスから
「日光で懐石料理を食べました。とてもよかったです。1人6000円で、1万2000円。フランス料理はメインディッシュが1つだけど、懐石料理はたくさんあって、味のバリエーションがあります」
オーストラリアから
「この魚です。魚の目がついていて、ちょっとビックリしました」
オーストラリアから
「オーストラリアでは、魚の頭は食べません」
オーストラリアから
「もう食べたいとは思わないけど」
「おいしかったです」
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旅の目的の1つにもなっているという「日本食」。外国人観光客を呼び込もうと、新規出店を急速に進める飲食店もあります。
東京・浅草にある「神戸牛ダイア雷門西店」では、やわらかくて、甘みのある神戸牛を提供しています。
「KOBE?」
「ビーフ!」
この店は今年8月にオープンしたといいますが…
神戸牛 吉祥吉グループ 赤木清美代表
「今、浅草だけで8店舗」
去年12月、浅草に神戸牛専門店の1店舗目をオープンしてから、9か月で8店舗もオープンさせたというのです。
神戸牛 吉祥吉グループ 赤木清美代表
「日本の代表する観光地なので。神戸牛というのは日本を代表するお肉なので、わかりやすい場所で店舗展開していきたいなと」
観光客が多く集まる「浅草」に焦点を定め、集中的に出店。8割の客が外国人だといいます。
ペルーから来た客
「口の中でとけるのが大好きです。ペルーにはいろいろな料理があるので、いっぱいお肉があるけど、こんな味のお肉はありません」
神戸牛吉祥吉グループは、外国人観光客が今後も増加することを見込んで、2025年までに浅草だけで29店舗の出店を目指すということです。