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経団連会長、「賃上げ」機運に厳しい見方

2020年12月21日 22:26
経団連会長、「賃上げ」機運に厳しい見方

新型コロナウイルスが企業経営に打撃を与える中、経団連の中西会長は、来年の「賃上げ」の機運について厳しい見方を示しました。

経団連の中西会長は、経団連が7年にわたって音頭を取ってきた「賃上げの機運」について、「企業の実態を言うと、雇用と事業継続、この2つだけで目一杯というところもある」と述べ、コロナ禍での賃上げについて厳しい見方を示しました。

しかし、その一方で、日本の賃金水準は他の先進国に比べて低いと指摘し、政府も経済界も共通の問題意識をもって、改善していくべきとの考えを示しました。

経団連・中西宏明会長「(賃金を)上げられるところは上げよう、まずはそれが第一歩。そして、日本経済全体としての所得水準をどうやって向上させるか」

中西会長は、解決のためには、産業構造や雇用慣行、生産性など、さまざまな課題があると指摘し、改善に向けた方向性をつくっていきたいとしています。