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カーボンニュートラル実現へ 実行計画公表

2020年12月25日 20:09
カーボンニュートラル実現へ 実行計画公表

2050年、カーボンニュートラル実現に向け、政策を総動員する実行計画が公表されました。

政府が公表した実行計画「グリーン成長戦略」では、脱炭素社会に向けて成長が期待される14の重点分野について、目標が具体的に示されました。

エネルギー分野では、再生可能エネルギー大量導入に向けて「切り札」と位置づける「洋上風力」の発電目標を数値で示しました。また、計画実現のための中心的な技術として「水素」をあげ、2050年に2000万トン程度の導入を目指すとしています。

一方、原子力については原発の再稼働を明言したほか、次世代炉の開発も行うとしています。

自動車分野では電動化を進め、遅くとも2030年代半ばまでに、すべての乗用車の新車販売を電動車とする目標を定めました。その上で、課題となっている蓄電池のコストについて、2030年までの早期に経済性の面でガソリン車と同等になるよう、値段を下げるとしています。

この成長戦略により、2050年には年間190兆円程度の経済効果が見込まれています。

政府は高い目標を掲げることで、企業の投資やイノベーションを促したい考えです。