ルネサス 半導体を愛媛の工場で代替生産へ
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、火災によって停止している半導体の生産について、台湾の半導体メーカーなどに委託するほかに、自社の愛媛県の工場でも代替生産を始めることがわかりました。
ルネサスエレクトロニクスは3月、茨城県の工場で火災が起き、製造装置が焼けるなどしたため、自動車向けの半導体の生産を一部停止しています。
ルネサスでは、自動車部品メーカーなどへの供給不足に対応するため、台湾の半導体メーカーなどに委託するほか、愛媛県西条市にある自社の工場でも代替生産を近く開始することを決めました。
代替生産によって、生産が停止中の半導体の3分の2については対応できるということですが、残り3分の1については技術的な面で、火災があった茨城県の工場でしか生産できないということです。
茨城の工場の再開は4月下旬を目指していますが、半導体の供給が火災前の水準に戻るまでには3、4か月かかる見通しです。