新型コロナウイルスで去年から逼迫状態を繰り返している医療現場。医療従事者をウイルスから守るため最新のロボットが開発されました。

これは３月末に行った実証実験の映像です。

大成建設と国立国際医療研究センターが開発したのは、新型コロナの重症患者が入院する集中治療室で点滴薬の流量速度を調整するシリンジポンプを操作するロボットです。

医療機器を操作するために防護服やマスクの着脱を繰り返さなくてはならない医療従事者の感染リスクを、遠隔操作で低減するだけでなく、防護服などの使い捨てによるコストの削減にもつながると開発されました。

男性の手にはゲームのコントローラーのようなもの。大成建設によると、遠隔操作にゲームコントローラーは長けていて、汎用性もあり、なにより、操作が簡単なところが選ばれたとのこと。

アームが伸び、シリンジポンプの「開始」「停止」などのボタンを押したり、薬液の流量速度を調整するダイヤルを回す動作を行います。

今後は医療現場での活用の可能性について、さらなる検証を進めるということです。

映像提供：大成建設　国立国際医療研究センター