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経産省 2050年に脱炭素化を…分析公表

2021年6月30日 22:49
経産省 2050年に脱炭素化を…分析公表

再生可能エネルギーの導入量などを議論する経済産業省の専門家会議で、2050年に脱炭素化した場合の新たな分析が公表されました。

専門家の会議では、新たに6つの研究機関から、2050年の再生可能エネルギーの導入量や、発電コストを分析した結果が示されました。うち、1つの研究機関は、2050年に再エネを7割~8割程度導入すると試算した場合でも、技術革新などで1キロワットアワーあたりの発電コストは、現在と同程度になるとしました。

一方、別の研究機関は、再エネを7割程度導入すると、1キロワットアワーあたりの電力にかかる費用が、2020年と比べて最大でおよそ2倍になると試算しています。

委員からは、「国際競争力のある価格を維持しながら、国内の再エネだけで必要な電力量を確保するのは難しい」として、まず原子力の位置づけを明確化すべきとの意見が述べられました。経済産業省はこれらの分析をふまえ、夏をめどに示すとしている「エネルギー基本計画」の議論を進めます。