財務省 昨年度の税収60兆円超、過去最高
財務省は昨年度の税収が60兆円を超え、過去最高を更新したと発表しました。新型コロナウイルスの影響がありながらも、「巣ごもり需要」などで法人税収が伸びたことが主な要因です。
財務省によりますと、昨年度の国の税収は、前の年度よりも2兆3801億円増えて60兆8216億円となり、過去最高を更新しました。新型コロナウイルスの影響を受けながらも、いわゆる「巣ごもり需要」や、アメリカや中国の景気回復で製造業が好調だったことで、法人税収が大幅に増えたことが主な要因です。
また、消費税も前年度と比べて14.3%増え、20兆9714億円となり、所得税を抜いて税収が最大となりました。
ただ、今年度予算も一般会計の総額は106.6兆円と、9年連続で過去最高を更新しています。税収はその半分程度にしかならず、残り半分は国の借金である国債でまかなわれていて、財政状況は悪化の一途をたどっています。