ダウ続落 J&J中断勧告で景気回復に懸念
13日の米・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスワクチンの使用を一時中断する勧告が出たことから、景気回復が遅れるとの懸念が広がり、ダウ平均株価は続落して取引を終えています。
13日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、前の日の終値から68ドル13セント値を下げ、3万3677ドル27セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は146.10ポイント上げて、1万3996.10で取引を終えています。
この日は、取引開始前にアメリカの医薬品規制当局が、ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した新型ウイルスワクチンの使用を一時中断するよう勧告しました。ワクチンの普及に影響が出て景気回復が遅れるとの懸念から、化学事務用品大手の「3M」やクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど、景気に敏感とされる銘柄を中心に売られました。
一方で、IT大手「アップル」や「マイクロソフト」など、巣ごもり消費の恩恵を受けやすい銘柄は上昇し、ダウ平均を下支えしました。
市場関係者は、「明日から大手銀行を皮切りに決算シーズンが本格化し始める。トップバッターの銀行がどのような内容になるかが今後の市場のムードに影響するため注目している」と話しています。