コロナ影響“景気回復遅れ”懸念でダウ続落
26日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの影響で、景気の回復が遅れることへの根強い懸念などから売りが優勢となり、ダウ平均株価は、続落して取引を終えています。
26日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から22ドル96セント値を下げ、3万0937ドル04セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、9.93ポイント下げて、1万3626.06で取引を終えています。
この日は、世界の新型ウイルスの累計の感染者数が1億人を超えました。アメリカの新たな感染者数は減少傾向にあるものの、世界的には依然として高止まりが続いています。市場には景気の回復が遅れるとの懸念が根強く、この日は売りが優勢となり、ダウ平均は続落して取引を終えました。
ただ、決算が市場予想を上回った「ジョンソン・エンド・ジョンソン」が大きく買われたほか、取引終了後に決算発表を控える「マイクロソフト」も業績期待から買われるなどしたため、下げ幅は小幅にとどまりました。
市場関係者は、「あすはFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の会見がある。彼がどのような見通しを示すか、市場は注目している」と話しています。