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「航空機の動力のハイブリッド化」を見据え秋田県とIHIが連携協定締結

2025年2月13日 18:06
「航空機の動力のハイブリッド化」を見据え秋田県とIHIが連携協定締結

秋田県と重工業の大手IHIが「航空機の動力のハイブリッド化」を見据えた研究開発や人材育成に関する連携協定を結びました。

県は、雇用の創出や航空機産業への県内企業参入につなげていきたい考えです。

県と連携協定を結んだのは航空機のジェットエンジンの開発・生産を手掛けるIHIです。

IHIが今、力を注いでいるのが航空機に電動モーターを搭載する言わば動力のハイブリッド化です。

秋田大学と県立大学が運用する「国内最大規模のモーター性能試験装置」を使って、去年1月には大出力のモーターの開発に成功しました。

航空機の燃費向上や二酸化炭素の排出量の低減が期待されています。

県は2019年から進められているこの研究開発に加わり、さらなる連携を深めたい考えです。

神部副知事
「IHIさんの研究開発しているテーマ以外の分野でも、県内企業でいろいろお役に立てる、お手伝いできるものもあるのではないかと思います。そういった面で我々も精いっぱい汗をかいてまいりたいと思いますので…」

IHI佐藤篤常務執行役員
「もちろん秋田県の人材育成、それから地域経済への貢献というところも、一緒になってウィンウィンでやっていければなと思っています」

県は将来的な、新たな雇用の創出や航空機産業への県内企業の参入を目指していて、IHIもこの方針に理解を示しています。

IHI佐藤篤常務執行役員
「日本でも有力な技術力を持つ、その発信源が秋田県、そういったところで、世界中から注目を集めて、いろんな仕事が、わたくしどもだけではなく、世界から集まってくることになれば、我々としても大変ありがたいのかなと」

IHIは2030年代での実用化を目指して引き続き研究・開発に取り組むとともに、県と協力して県内の高校で講演を行うなどして航空機産業の裾野の拡大につなげていきたい考えです。

最終更新日:2025年2月13日 18:28
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