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来月また電気代値上げ…乗り切る工夫は? 節電“お助けメニュー”も

2023年5月22日 20:08
来月また電気代値上げ…乗り切る工夫は? 節電“お助けメニュー”も

これから暑さが本格化し、エアコンをつける機会が増える中、来月から電気代が値上げとなります。標準的な家庭だと、東京電力で14%、最も大きい値上げ幅は北陸電力の42%と、今月分と比べて来月の使用分は、軒並み1000円以上上がる見込みだということです。こうした中、値上げの波をうまく乗り切る工夫が広がっています。

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街の人が嘆いていたのは、来月に再び値上がりとなる電気代についてです。

大学生(10代)
「電気代がバカにならないくらいになっちゃって…会議が行われました、家族会議が」

電気代について、家族会議まで開かれたということです。

犬を室内で飼っているため、温度調整でエアコンは欠かせないという女性(30代)は、「(去年冬なら)2、3万だったのが、(今年の冬は)たぶん6万くらい。だから夏は怖いです」と話していました。

主婦(50代)
「クーラーもあっちもこっちもつけないで、みんなで固まって一つの部屋で過ごすような工夫はしてますね」

暑さが本格化する時期になり、エアコンをつける機会も増え始めそうですが、先週、経済産業省は大手電力7社の電気料金の値上げを認可しました。来月1日から、各社値上げします。

標準的な家庭だと、東京電力で14%、最も大きい値上げ幅は北陸電力の42%と、今月分と比べて来月の使用分は、軒並み1000円以上上がる見込みだということです。

女性(70代)
「わーまた上がるのかって!」

値上げの波を乗り切ろうと、街の人は様々な工夫で節電していました。70代の女性は、洗濯機をまわす回数を減らしたといいます。

女性(70代)
「前は(洗濯機を)3回くらいまわしてたかな、1日に。今は週に1回。電気代節約」

大学生(10代)
「お昼ご飯とか食べるついでに(携帯を)充電もしちゃう」

お出かけしてカフェなどに立ち寄った際、充電スポットで携帯を“ついで充電”するといいます。

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今年の夏は、コロナ禍前のように外出する機会が増えそうです。その“お出かけ”に注目した、今年初となる節電サービスも登場しています。

東京ガス・リビング戦略部 木口莉沙さん
「外出誘導、『お出かけチャンス』という取り組みを実施します。外出するという楽しいことで、節電することもできる」

電力も供給している東京ガスでは、家にいて電気を使うよりも“お出かけして節電しよう”というサービスを今年7月から開始します。

電力の需給がひっ迫しそうな主に平日の指定された時間帯に、サイトに掲載された図書館など対象の公共施設へお出かけすると、ポイントが付与されます。1回につき20ポイントもらえて、商品などと交換できるということです。(1ポイント1円相当)

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今年の冬、1000円ほど去年より電気代が上がったという女性は、家で過ごす際、少しでも節電しようと、ガスで調理をするようにしているといいます。

女性(40代)
「お弁当作るのにトースターでやっていたけど、ガスに変えた」

電気代節約に人々が頭を抱える中、キユーピーではお助けメニューを考案しています。

キユーピー・家庭用本部 小池礼子さん
「電気代を使わないメニュー」

資源エネルギー庁のウェブサイトによると、一般的な炊飯器の消費電力は年間で約2600円に上ります。(※1キロワットあたり31円で計算)そこで、この電気を使わないメニューでは、米は炊かずに水に流すだけで食べられる流水麺を使用します。

キユーピー・家庭用本部 小池礼子さん
「なるべく火を使わない。流すだけで盛り付けられるメニューになっています」

そこに、カット野菜や、のせるだけのカニカマ、コーンをトッピング。そして、最後に味付けします。

キユーピー・家庭用本部 小池礼子さん
「先にめんつゆをかけて麺に絡むようにして、最後に野菜にドレッシングをかけます」

お湯を沸かさず、電気代の節約にもなる「サラダうどん」の完成です。電気代値上げをうまく乗り切る工夫が広がっています。