リニア中央新幹線 山梨県と長野県の一部の工事の完了が2027年より遅れることを初めて明らかに JR東海
リニア中央新幹線について、静岡工区の着工に見通しがたたないことから品川~名古屋間の2027年の開業を断念したJR東海。山梨県と長野県の一部の工事の完了が、2027年より遅れることを初めて明らかにしました。
4日、JR東海はリニア中央新幹線の建設工事について、山梨県と長野県の一部工事の発注見通しを公表しました。
山梨県甲府市と中央市にまたがる山梨県駅(仮称)は、2024年度4月から9月までに工事を請け負う建設会社との契約手続きを開始するとして、工期は80か月ほどかかるとしています。
一方、長野県飯田市の座光寺高架橋も2024年度4月から9月までに工事を請け負う建設会社との契約手続きを開始するとして、工期は70か月ほどかかるということです。
いずれの工事の着手は2025年度を予定していますが、工事の規模が大きく、静岡工区に着工できない状況を踏まえ、完了が2027年を越えて2031年中を見込んでいるとしています。
リニア中央新幹線で最も工事が難しいとされる静岡工区のトンネル掘削工事などには、10年程度かかる見込みで、開業時期は今すぐ着工した場合2034年以降になる計算です。
JR東海は、いずれの工事の完了は静岡工区の工事の遅れの範囲内のため開業時期に、影響をあたえるものではないとしています。